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ゴッドハンド メタルロッドニッパー
メタルロッドニッパーの特徴 / 性能比較検証 1 VS メタルラインニッパー / 性能比較検証 2 VS ラジオペンチ / ステンレス線の切断と注意点 / 総括

※太枠の画像はクリックで拡大します。

抜群の切れ味を誇るアルティメットニッパーで知られるニッチな工具メーカーのゴッドハンドから、太い金属線材を真っ平らな断面(フラッシュカット)で切る事が出来るという新製品「メタルロッドニッパー」がリリースされたので購入しました。



メタルロッドニッパーの特徴
楽天の直営ショップでぽちって届いたメタルロッドニッパーです。


実物を見て第一印象は


でかっ!!



どれくらいでかいというとこれくらいです。


電気工事用ならともかく模型用ニッパーでは特大サイズかと。

用途としてはメタルラインニッパーでは切れないさらに太い金属線(というより棒)の切断用ですから、これくらいの大きさでないと押し切れないのでしょう。


刃のアップです。

刃が高負荷にブレなく耐えられるようカシメはかなり硬めに調整されており、そのため開閉バネは付いてません。同社の他の模型用ニッパーのように片手でパチパチと連続的に切るような動作は無理で、しっかり握って太い金属線をバチーンと切る感じです。

刃はメタルラインニッパーと同じく金属線の太さによって切断部位を使い分けるハイブリッドエッジになっており、以下は公式サイトからの図説です。


http://item.rakuten.co.jp/godhand/gh-swn-165/

以前のメタルラインニッパーでは対応線材すべて先端は0.5mm以下、根元は2mmまでと簡潔明瞭でしたが、今回のメタルロッドニッパーは新たにステンレス線が切れるようになった代わりに線材ごとに先端と根元で切れる太さがバラバラで、面倒ですが刃をつぶさないためこれらを憶えておく必要があります。




性能比較検証 1 VS メタルラインニッパー
このメタルロッドニッパーについてはゴッドハンドの中の人から「意外と細い線もいけちゃうからちょっと焦りました」と聞いていまして、気合入れて作ったぶんメタルラインニッパーと切断性能でカブる部分ができてしまったのだとか。
左:メタルラインニッパー 右:メタルロッドニッパー


具体的にどのあたりがカブるのか、メタルラインニッパーの守備範囲内である2.0mmまでを真鍮線で実際に切り比べてみました。



結果としては、0.2mmではさすがに断面が押しつぶれていますが0.3mmからはもうフラッシュカットになっています。ただ刃がごつい分だけ咬み合わせ痕が大きいので、厳しい目で見れば互角になるのは1.5mmからかなと思いました。



そしてメタルラインニッパーのもうひとつのウリである艦船模型の空中線に使われる鮎釣り用極細金属線については、最も細いエクストラファインの0.06号でもメタルロッドニッパーはあっさり切ることが出来ました。


ただ切ることは出来てもこれだけ刃が大きくて重いと、接着面のギリギリキワを線に負荷をかけずに切るといった精密な切断は難しく、現実的な話としてこれを張り線用として使うのはかなり無理があると思います。




性能比較検証 2 VS ラジオペンチ
メタルラインニッパーの守備範囲外である2.0mmを超える太い線材を切ってみました。
この辺のクラスになると本来の対抗馬はワイヤーカッターとかなのでしょうが、残念ながら持っていないので同じ全長165mmのラジオペンチKEIBA T-306を用意しました。完全に出来レースですが、一般家庭ではワイヤーカッターはなくてもペンチはあるというケースが多いでしょうから、専用工具はこれくらい違うという比較例です。

左:KEIBA T-306 右:メタルロッドニッパー


結果は以下の通り。メタルロッドニッパーの切り口見事です。


このくらいの太さになるとニッパーにかかる負荷もすごいので、刃こぼれしないかしらと不安になりましたが、問題なく切ることが出来ました。ただ切断にはそれなりの握力が必要で、か弱い女性には少々キツいかもしれません。まあ模型趣味なんか9割方野郎かとは思いますが。

また直径3mm以上の極太の線材では、刃が切断面を押し広げるためか切り口に対して縦方向に返りが出来てわずかに楕円になる症状が見受けられました。なのでパーツ接合の軸として同径の穴に差し込む場合はそこを削るとか軸穴を若干大きめに開けるとかの処理が要るかと思います。




ステンレス線の切断と注意点
ステンレス線については、手持ちの太さが3種類しかなかったので、とりあえずそれを切ってみました。


0.2mm、0.3mmは切り口がつぶれましたが、2.0mmはこれ以上ないくらいキレイに切れました。寸法の間が開きすぎてこれではどこからがフラッシュカット可能なのかわかりませんので、ステンレス線については素材が手に入ったら随時更新していこうと思います。


またステンレス線には「ステンレスバネ線」と呼ばれるバネ用のしなりに強い線材が存在し、普通の物より高硬度のステンレス鋼が使われている場合があって、メタルロッドニッパーはこれらステンレスバネ線と呼称される製品には非対応となっているので間違えないよう注意が必要です。
しかも製品名はステンレス線でも実はバネ線であったり、どういうSUSなのか材質まで細かく表記していない物もありますので、これはなかなか困った問題です。

 間違って切るとこうなっちゃうぞ。(´;ω;`)



《参考外部リンク》




総括
これくらい太い金属線を切るにはねじ切り構造のワイヤーカッターのほうが楽なんですが、断面のクオリティにこだわってニッパーでそれをやってしまったのがゴッドハンドらしいです。結果として見事なレベルのフラッシュカットを実現しています。

また細い線材にもそれなりに対応しているので、切断面にできる刃の咬み合わせ痕が多少大きくても気にしないという人にとっては、メタルラインニッパーの用途もそこそこ兼任出来る工具です。

不満点は、現在市販されてるステンレス線の表記では、切断可能な物とそうでない物が素人目にわかりにくいので、そこの扱いに一抹の不安が残るところですね。なのでステンレス線の切断を重視して検討してる人は、候補から外した方が正直無難かもしれません。

(2014/02/26)





Amazon店でも取り扱い開始。


メタルロッドニッパー SWN-165 【Amazon】



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