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ゴッドハンド マスキングテープ専用ニッパー マスパー
マスキング地獄の苦行を和らげてくれるマスキングテープ専用ニッパー

最近のプラモデルは金型費用を抑えるために部品の分割を抑えて一体成型にしている事がよくあります。

下の画像はカーモデルのシャーシーですが、エンジンや排気管が一緒に成型されているので、キレイに塗り分けるには細かく正確なマスキングを必要とします。この場合は4色で塗り分けていますので、部位ごとに4回マスキングを重ねており、時間的に丸2日くらいかかってます。しかし塗装は一時間程度・・・つまりはほとんどがマスキングテープを切って貼り付けるという作業なんですね。
※太枠の画像はクリックで拡大します。




こういう超細かいマスキングには、テープの側面だけでなく切り口の面の両方を使う場合が多いのですが、マスキングテープのケースに付いてるカッターは安全のため刃がそれほど鋭くありません。マスキングテープは起伏ある模型の表面に馴染みやすいよう伸縮に富んだ特性があるため、うまく切れなかった場合テープが伸びてヨレてしまう事が多々あります。これでは正確な直線が出ません。


またキレイに切れても切り口がギザギザなので、前記通り切り口もマスクに使おうと思えば一旦カッティングマットなどに貼り付けてギザをアートナイフなどでカットするか、最初からハサミやカッターとかで切るかどちらかになります。
カッティングマットに貼り付けて切り直すのは最も確実な方法で、しかも方眼線に合わせて切れば精度の高い直角も出せますので私の定番なんですが、そのかわり手間は軽く4〜5倍かかります。

かといってハサミは以下のメーカーサイトのPR漫画のような事態になってしまうし、さらには付着した糊をマメに拭き取らないとホコリやゴミがくっ付いてハサミが切れなくなるので、メンテが面倒で自分的には論外です。


《同社イメージキャラクターでニッパーの擬人化キャラのニパ子様によるPR漫画》

↓↓漫画の続きは公式サイトで。↓↓
マスパー特設ページ【ゴッドハンドHP】

そんなわけでアルティメットニッパーで模型用ニッパーに一石を投じたゴッドハンドの提案するマスキングテープ切断専用ニッパーのマスパー買ってみました。




特徴


パッと見こないだ発売されたメタルラインニッパーに似ていて、グリップがマスキングテープと同じイエローなのが識別点です。

公式ブログによるとこのニッパーもやはりユーザーの要望を商品化したもので、元々はプロモデラーさんからの依頼だったそうな。初回生産分を売り切ってから長らく品切れ状態でしたが、この都度フルモデルチェンジを行い再販したとの事です。


シリアルナンバーを見ると65!まだこの世に100本も流通していない希少な製品という事で、まさに超ニッチ市場向けの手作りニッパーです。

刃長は15mmですが根元には刃のついてない開き空間があるので、実際に切れる部分は先端から12mm。旧モデルは10mmだったのでわずかですが長くなってます。




切れ味検証
メーカーによる実演動画です。


ニッパーでテープを挟んでテープカッターとは逆方向に引っ張り出し、ケースの端にくっ付けて切るというのは、いちいちニッパーを持ち直したりする必要がなくリズミカルで、しかも指で引っ張るよりテープの変形を防げるし脂や汚れも付かないので良いアイデアだなと思いました。


マネしてみました。

テープケースとニッパーを持ちっぱなしで一連のアクションができるので、テープカッターで切るのと同じ感覚でわずらわしくありません。パッツンと爪を切ったような感触が手に伝わるので心地よいです。


そして何度かパチパチ切りながら自分なりに思いついたコツですが、左画像のようにテープケースの端に沿って刃を入れると直角に切りやすいです。



カットされたテープはこんな風に刃の断面にだけ付いた状態なので粘着面が汚れませんし、剥がす時にもテープに負荷をかけません。

そしてニッパー側に糊がほとんど付かないので確かに切れ味はいくら切っても鈍らないです。
アートナイフやカッターで切っても刃に糊が付かないのと同じ理屈ですね。


むーニッパーにこういう使い道があったかー。



切り口の比較です。

アートナイフの切り口は、テープを一旦カッティングマットに貼り付けて、金定規を当てて方眼線に沿ってカットしたもの。もちろん刃は新品に交換してあります。

私が見る限りマスパーはアートナイフの切り口に劣らないレベルで、マスキングの品質に差が出るものではないです。


マスパーのもうひとつのウリである、部品に貼ったテープの余白を正確にカットできるというのをやってみました。

こういうマスクの場合、縁の長さをディバイダーで計測し、それに合わせて短冊状に切ったテープをチマチマ貼るという手のかかる方法を私はとってました。
これがきっちりした精度を出すために最も確実だからです。急がば回れ。




それを一枚のマスキングテープをベタッと貼って、マスパーで余白を切り取ってみました。



結果はこんな感じ。キワのギリギリまで攻められますね。
同じ事をカッターナイフやアートナイフでやるにはそれなりの練度を必要としますが、マスパーなら誰でもできます。

簡単カットでマスキングの手間を省いて時間を短縮。なるほどこれは導入のメリットとしてわかりやすいかも。




総括
テープを切るには実はニッパーが最も相性が良かったけど、丁度良い刃長と切れ味の物がなかったので作りましたというお話でした。

つまりは高性能なテープカッターなんですが、そこだけのためにお金をかけるのはもったいないと感じる人は多いはず。しかし塗装のほとんどをエアーブラシでこなしていて、そのため毎回苦行のような鬼マスキングをしてるモデラーにとってはその恩威と天秤にかけるとペイラインにある工具で、そういう人には恐らくプラ用ニッパーを抜いて最もよく使うニッパーになると思われます。購入して一か月経ちましたが実際私はそうなっています。

ただ今までになかったニッパーの新しい使い道で知名度が低く浸透してませんから、少数生産して売り切ったら次回の生産が未定という安定供給を見込めないのが欠点ですね。アルティミットニッパーくらい数が掃ける定番商品になったら話は変わってくるのかもしれませんけど。

にしてもマスキングテープ専用ニッパーまで出してしまうゴッドハンドのクラフトマンシップ には呆れました(良い意味で)。


(2013/10/15)





Amazon店でも取り扱いあり。

SMN-125 マスパー・マスキングテープ切断専用ニッパー【Amazon】



一時期と比べるとマシになりましたが、まだ安定供給とまではいかないようです。



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